

はじめまして。
All Aboutプロファイルで、バイリンガル英会話 講師として活動している横田 力(ちから)と 申します。
私は今でこそ、多くの英語が話せない日本人を指導するという仕事をしていますが、以前は、英語の発音に対して、コンプレックスを抱え るほどに苦労していました。
私は、英語力をできる限り伸ばすために、自宅で毎日20分ほど英語学習をするようにし、学校や外では普段学んだことを練習するつもりで、積極的に英語を話すようにしていました。
少しでも早く英語が話せるようになろうと毎日、勉強していた甲斐もあり、留学して数ヶ月たった頃には、語学学校ではクラスメートと、ホームステイ先ではホストファミリーと英語でコミュニケーションをとれるようになっていました。去年、2011年の1月に、発音矯正のDVDを作る計画を立てました。
私の手元には、既に、オーストラリア人のケイティー先生が、母音と子音を発音した動画がありました。
ただ、それらの動画は、ケイティー先生が自分のデジタルカメラで撮影したもので、DVDにするには動画の解像度(クオリティー)が低すぎました。
DVD制作を依頼した映像会社のIさんと話し合った結果、母音や子音の動画も全て撮り直した方がいいということになり、母音と子音を撮影することになりました。
映像会社のIさんに、「ネイティブの口の中の動きを撮ることができたら最高の発音教材ができるんですけどね」と言うと、Iさんは、「ポリゴンを使ったCGで口の中の動きを表現するのはどうでしょう」と提案してくれました。
その時、私の頭の中には、「ネイティブの口の中の動きがわかるDVD」の構想が浮かび、心の中で「にんまり」していました。
なぜなら、私は発音で散々、苦労していた時に、ネイティブの口の中の動きを見れたら、どれだけ発音が良くなるのかと、ずっと思っていたからです。
この教材は、先月の終わりにやっと完成しました。
DVDの制作を開始してから1年9ヶ月かけて、作った発音教材です。
この発音教材は、「ネイティブスピーク」と名付けました。
ネイティブスピークは、まさに発音で真剣に悩んでいた当時の私にプレゼントしたい教材です。


さて、ネイティブの口の中の動きがわかるDVDを作るには、口の中の動きを正確に指導および監修してくれる専門家が必要でした。
私の発音の師匠でもあり、発音矯正の第一人者であるスコットペリー先生に監修を依頼すると、快く引き受けてくれました。
それから、スコット先生と私で、全ての母音と子音を、1つずつ、舌の位置、口の開け方、唇の動かし方をデータとして落とし込んでいきました。
スコット先生が開発した「Scott Perry Tongue Position」では、口の中に番号がふってあり、舌をどの位置にもっていき発音するかが、一目でわかり、とてもわかりやすいので、ネイティブスピークに取り入れました。
ネイティブスピークの特徴である、ネイティブの口の中の動きがわかるCG映像の仕組みは、特許出願中です。(出願番号:特願2012−210709)


ネイティブスピークには、アメリカ人のケイトリン先生に出演していただくことになりました。
ケイトリン先生は、女優やナレーターとして活躍するため、ニューヨークで本格的なボイストレーニングのレッスンを受けました。
そして、自分自身でもボイストレーニングのプロとしても活動しています。
さらに、ニューヨークのドラマスクールで文学士を習得しています。
日本では、NHK基礎英語のスキット出演もしていました。
ケイトリン先生の発音は、アメリカ人の中でも特にきれいで、聞き取りやすいので、発音のお手本に、ぴったりです。
ケイトリン先生が母音と子音を正面とサイドから発音する様子を、高解像度のビデオカメラで撮影したので、唇の動かし方や、口の開き具合など、細かいところまで観察できます。
発音上達の基本は、ネイティブの発音の仕方をできる限りしっかり真似することです。
あなたもニューヨーク仕込みのケイトリン先生の英語をそっくり真似できるようになるまで発音練習をして下さい。

